転職エージェントの裏側とは?キャリアコンサルタントが教える真実

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現在の転職市場を見ると、転職するための方法としては以前より数が多くなっています。

しかし、転職方法の中心は転職エージェントであることは変わりません。

転職エージェントの数は日本全国に1000以上もあり、求職者からするとどの転職エージェントを利用すれば最も自分にメリットがあるのか見えにくい部分もあるはずです。

また、転職エージェントを選んでも実際に自分の転職支援をする転職エージェントの実態や事情が分からず、不信感を持つ求職者も少なくありません。

そのような気持ちになぜなるのかと言いますと、転職エージェントのビジネスモデルが大きな要因になっています。

転職エージェントのビジネスモデルは成功報酬型であり、企業から採用支援の見返りとして採用決定後に手数料を貰う形になります。

このビジネスモデルがあるため、求職者はすべての転職支援を無料で受けることができるのですが、その反面、自分を企業に紹介し採用につなげなければ転職エージェント自体の利益には一切ならないため、『利益を一番に考えて転職支援しているのではないか?』と不信感を持つことになります。

この感情は転職エージェントを知っていればそれだけ増幅し、本当の意味で信用することなく転職支援を受けるという状況にもなるのです。

それでは本当の意味での転職支援を受けることは難しいです。

今回は、転職の鍵となる転職エージェントの裏事情についてご紹介したいと思いますので、この記事により不安部分を解消し、本当の意味でのパートナーとして転職エージェントを利用してください。

転職エージェントの真実

確かに転職エージェントは求職者を自社の商品として考える必要がある一面もあるのですが、『今は』そのような一面を優先する転職エージェントは減っています。

『今は』とお伝えした理由は、求職者が不信に思う自分を商品としてしか考えていないのではないか?ということが昔は多くあったからです。

今、転職活動をしている求職者はあまり知らないかもしれませんが、一時、転職エージェント業界はリーマンショックの影響をもろに受けて業界全体の業績が低迷しました。

低迷した大きな理由はリーマンショックにあるのですが、あまり世間では知られていませんが、転職エージェントのごり押しという自社の利益を優先し求職者に対して不必要に転職するように営業することも一つです。

これにより、転職エージェント業界の評判は低下して、転職エージェントを利用する求職者の数も減った時代がありました。

そこで、業界全体として悪評を改善しよういう動きが始まり、今ではごり押しする転職エージェントはほとんどなくなっています。

つまり、今、転職エージェントを利用している求職者は100%に近いぐらい安心して転職支援を受けることができるということです。

昔のイメージが今も残像として残り、利益優先の転職支援という不信感がありますが、その話は昔のことで今は全く異なりますので、真実をしっかり理解した方が良いです。

そうすることで、自分の転職活動にもプラスになります。

変に転職エージェントを疑っていると、転職エージェントとしては本当に推薦しているにも関わらず不信感により転職に値する企業をロストすることにも繋がります。

業界未経験でも参入できる!?

最近では転職市場の景気により多くの新規参入の転職エージェントがあります。

そのような転職エージェントは基本的に小規模で数名で事業展開しているのですが、求職者からするとそのような転職エージェントは要注意です。

確かに小規模の転職エージェントは大手の転職エージェントよりもきめ細かい転職支援をしますので、質が高いという利用メリットがあるのですが、一方では注意点もあります。

転職エージェントは端的言うと、『一定の条件さえクリアできればだれでも新規参入できる』参入障壁が低い事業です。

近年の転職市場の好景気により、多くの転職エージェントが誕生している理由もそこにあります。

一定の条件も講習を受ければ免許を取得することができ、有料紹介事業となる転職エージェント事業を開始することが可能です。

ただし、参入できるということと転職支援できるということは全くの別物です。

小規模の転職エージェントは複数利用の際は絶対に利用しておきたい転職エージェントになるのですが、同じ小規模の転職エージェントでも見極めが求職者は大事です。

そのヒントは、今現在から設立までどれぐらいの年数が経過しているか?です。

できれば、転職エージェント事業を開始してから3年以上は欲しいです。

もし、3年に満たない小規模の転職エージェントであるならば、その転職エージェントを利用しても他の小規模の転職エージェントよりも転職支援の質は落ちると考えておきましょう。

小規模の転職エージェントを利用するメリットは、求人の数ではなく求人紹介含めた転職支援の質です。

この質が担保されないならば、小規模の転職エージェントを利用するメリットはないに等しく、同じ時間を使うのであれば大手の転職エージェントを複数利用した方がまだましです。

転職エージェントの成功報酬の率

一見、求職者にはまったく関係ないように思える転職エージェントの成功報酬の率に関する話になります。

成功報酬の率は平均で考えるとどの転職エージェントも30%~35%です。

例えば成功報酬の率が30%で年収500万円の求職者の転職支援を行い企業が採用した場合、転職エージェントに入る成功報酬の額は150万円になります。

すでに経験がある求職者も多いとはずですが、複数の転職エージェントを同時に利用した場合、すでに他社転職エージェントから紹介された求人が紹介されたということはよくあります。

企業も採用活動を行うにあたり、早期に採用活動を終了したいため、また、求人を転職エージェントに依頼するだけであれば一切の費用が発生しませんので1つの求人に対して複数の転職エージェントに同時依頼します。

転職エージェントからすると、1つの求人に対して複数の転職エージェントが企業に求職者を紹介できるということになり、ある意味、取り合いになります。

この取り合い環境をなくして求人を独占することができれば転職エージェントからすると、絶対にその求人から入る成功報酬は自社のものになるのです。

そこで、転職エージェントでは、求人を独占し、かつ、成功報酬の率を変動させる契約を企業に依頼します。

企業からすると1つの転職エージェントに独占で求人を依頼すると採用活動が停滞するリスクはあるため、それだけでは応じることはなく、そのリスク以上のメリットが必要です。

独占求人の場合は、基本的に転職エージェントの提示する成功報酬の率としては20%ぐらいが相場です。

先程の例で考えると100万円の成功報酬額になり、30%より50万円も採用コストを下げることができます。

求職者は成功報酬の率を求人紹介の際に転職エージェントの聞くことで、教えてくれますから、成功報酬の率が20%前後である場合は、その求人は独占求人だと思ってください。

求職者メリットとしては、選考に進む求職者の数が少ないため、選考を有利に進めることができます。

ある求人で当初は選考基準がそこまで高くなったにも関わらず、応募数が多くなり企業が相対比較のために選考基準を引き上げるケースが良くあります。

求職者からすると、ライバルとなる他の候補者が少なければ少ないだけ内定に近づくということになりますから、独占求人はチャンスです。

転職エージェントには独占求人とは言わないことがありますので、その場合は、求人紹介の際に求職者自らが『この求人の成功報酬の率はどれぐらいか?』と聞いてください。

先程お伝えしたパーセンテージ前後であれば独占求人ですのでチャンス到来ということで積極的に応募した方が良いです。

成功報酬の率が100%の求人もある

先程の通り成功報酬の率は平均で30%程度になりますが、求人によっては成功報酬の率が100%である場合もあります。

なぜ、100%の求人が存在するのかと言えば、その理由は企業にあります。

今の転職市場は売り手市場であるため、企業サイドから考えると採用活動で苦戦が予想されます。

人気企業であっても、その求人が人気職種であれば、求職者の取り合いになることは必至です。

取り合いと言っても企業が求職者と転職市場で直接会うということは現実的に不可能ですし、転職エージェントを使っていれば転職エージェント頼みになります。

企業としては早く採用活動を終えて人員充足を図りたい、そもそもとして母集団形成が作れないということで、言葉を選ばず言うと、『転職エージェントをお金で煽り、優先的に紹介するように仕向ける』のです。

転職エージェントも利益優先を一番に考えていないので、無理に求職者に応募するように営業することはないのですが、企業の採用活動支援が成功すると企業からの信頼を勝ち取りその後の取引が良好になります。

ごり押しすることはないのですが、100%の成功報酬の率の求人の場合は、転職エージェントは優先的に求職者に求人を紹介してきます。

その求人が求職者にとって希望に合致するものであれば、全く問題ないのですが、希望しない求人である場合は、遠慮なく断ってください。

断ると言っても、その求人が100%かどうかを普通は知りえることができないのですが、その場合は、先程の独占求人と同じように成功報酬の率が何パーセントかをキャリアアドバイザーに確認してください。

その求人が人気職種であれば、まだ容認できるのかもしれませんが、母集団形成に苦戦している求人であれば、転職市場全体で考えてもあまり転職価値のある求人ではありません。

母集団形成が作れない、人気がないということには理由があるのです。

率が100%の求人の場合はチャンスである場合もあればリスクである場合もあるので、このあたりは注意してください。

応募する前に企業に求職者を紹介している!?

見出しだけ見れば、ネガティブに捉えてしまう求職者もいるでしょう。

個人情報保護に厳しい視点を持っている求職者は、あまり良い気はしないはずですが、転職活動には有利になりますし、また、すべての情報を開示する訳ではないです。

転職エージェントは求人に関して定期的に打合せを行います。

特に求人を新規開拓する段階では、企業からの求人依頼を受けるために、『自社と取引すると、こんなメリットがある』という営業トークも当然にあります。

そこで利用する材料は求職者の情報です。

転職エージェントは新規求人開拓の際に、企業に対して、『自社にはこのような経歴の求職者の登録がある』と伝え、この求職者を紹介してほしいのであれば新規求人の依頼をしてほしいと伝えます。

契約がなければ、企業は転職エージェントからその求職者の紹介はありません。

転職エージェントが新規求人開拓の際に、企業へ紹介する求職者情報ですが、確かにマスキングなどを行い氏名や住所、電話番号、これまでの在籍社名など機微情報にあたる部分は伏せますが、その他の情報を企業に開示します。

求職者には特別、何も相談することなく紹介していますので、もし、それが嫌な場合は、登録時の面談で新規求人開拓などの際に自分の情報を無断で企業に開示しないで欲しいと伝えておきましょう。

とは言え、企業に情報開示された求職者は、自分の採用を期待して転職エージェントと新規求人の契約をしますから、選考にはかなり有利です。

企業によっては、情報開示のタイミングですでに書類選考が終わってるようなものですから、書類選考はなしで一気に面接からスタートというメリットがあります。

転職エージェントの裏側を知る意味

転職エージェントを利用する際に、目に見える部分もありますが、目に見えない部分も多々あります。

特に企業と転職エージェントのやり取りにおいては、知りたくても知れない興味深い情報もあります。

転職エージェントはビジネスで転職支援をしていますので、そこには必ず、『金』が発生しします。

『金』の出所は企業ですが、出所である企業が支払うためには商品である求職者が必要です。

この構図から考えて、求職者は自分が直接関わることのない企業と転職エージェントとの関係ややり取りは知っておいて損はないでしょう。

今回は、通常ではなかなか知れない転職エージェントの裏側をご紹介してきましたが、知っていれば対処できることもありますので、是非、参考にしてください。

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