大学中退して専門学校に行くのはアリ?将来が心配なら覚えておいてほしいこと

『大学を中退して専門学校に行く』

大学中退がマイナスと思われる中、あえて専門学校に行く意味はあるのでしょうか?

残念ながら日本では、大学の方が専門学校よりも就職や転職評価が高いです。

ですが時代は徐々に変化していき、大学中退も以前よりは珍しいことではなくなりました。

もしあなたが大学生活に疑問を感じているなら、大学中退をして方向転換もいいのです。

いわばネガティブな中退ではなく、ポジティブな中退です。

ただし、大学を中退するということに対するリスクは未だ多く存在することも事実。

きちんと、あなたの未来を考えてリスクを取るべきか、それとも大学を卒業すべきかしっかりと考えましょう。

もちろん専門学校も手に職という将来性がある学校が多いので、大学よりも意味を感じたなら積極的にチャレンジすべきです。

では、『大学を中退して専門学校に行く』ことについて説明していきます。

大学を中退して専門学校に行く前に考えること

まずは大学中退をしてまで専門学校にいく意味を考えてみましょう。

仮に自分が大学生だとして、そう考えるに至った背景を想像してみます。

自分の現状:何かしらの不満がある

当然こう考えられます。

では具体的に言うと、例えば

  • 大学で学ぶ内容に興味がわかない
  • 大学内に気の合う友人がいなくて寂しい

このような不満が考えられます。

大学で学ぶ内容に興味がわかない

この理由で大学中退を考えている人は、『ただ何となく大学に進学した』人にありがちです。

高卒であることが嫌というどちらかというと後ろ向きな気持ちで入学したため、自分の学ぶ内容に興味がわかず大学生活を続けるためのモチベーション不足に陥っている状態です。

大学生は自主性を重んじられるので、興味のわかない広義には出席しないという選択肢をとることができます。

ですが、そもそも大学で学ぶであろうこと全てに興味がなければ出席しようと思える講義は皆無となってしまいます。

それはすなわち大学生活そのものへのモチベーションの低下へとつながるでしょう。

大学内に気の合う友人がいなくて寂しい

この理由のケースは『大学はいろいろな出自の人間が集まる』ということによるでしょう。

これは多様性を生むプラスの要素であると同時に、『自分とは合わない人間が大勢いる』というマイナスの要素にも成り得ます。

毎日同じ時間に同じメンバーで集まる機会は高校生の時と比べて確実に減ります。

そうなると必然的に人とかかわる時間が少なくなってしまい、これもまた大学生活を続けるうえでモチベーションを保つことが難しくなってしまいます。

専門学校は大学と違うのか

ではこれに対し、専門学校はどうでしょうか。

専門学校は文字通り何かしら1つの専門性に特化した学習をする場であります。

音楽であったり料理であったり、はっきりとしたテーマが掲げられているため、そこに入学する人は当然そのテーマに共感あるいは理解している人ということになります。

  • 専門学校は大学よりもより一つのテーマに特化している
  • さらにそのテーマは事前に明かされており、よほどのことがない限りそのテーマに興味がない人間は入学してこない
  • 同じような志を持つ人が多いため周囲との意識の差が生まれにくい

このような点で専門学校は大学と違うといえるでしょう。

これらについてもう少し補足します。

ケース①音楽の専門学校

例えば音楽の専門学校があるとします。

実は専門学校は『音楽』をさらに細分化して入学者を受け入れるのです。

例えばDTMを用いた作曲をする人のためのクラスや、歌手を目指す人のために『声楽』をメインとしたクラスを用意したりと、大学と比べて確実にその対象は狭く、その学習深度は深いものになります。

これにより『自分は作曲がしたい』と思う人間が声楽の授業を嫌々受けるということにはなり得ません。

これが1つ目の利点です。

また同級生の中にもモチベーションの低い人間が生まれにくいため、自訴の勉強に集中するという意味でより良い環境が形成されることになります。

よって『興味のない学習に取り組まざるを得ないリスク』の軽減が期待できます。

これが2つ目の利点です。

さらに同じような志、同じ方向を向いている人間に囲まれているおかげで『モチベーションの低い人間に足を引っ張られてしまうリスク』は専門学校のほうが低いといえるでしょう。

これが3つ目の利点です。

さて、ここまでは専門学校のいいところを重点的に上げましたが、悪いところを言わないのはフェアではありません。

次はあえてマイナスの面に目を向けることにしましょう。

大学中退して専門学校に行くことは将来マイナスになるのか

代表的なマイナスの要素としては『就職率』です。

日本だけではなく先進国全般に言えることですが、大学卒業は就職に有利です。

大学に入学できるという学力があることで、今までの学生生活を一生懸命過ごしていたと評価されるからです。

正直、大学に行くことがゴールになり、その先を見ていない大学生も多いので一概に大学が良いとは今は言えません。

誰も疑問に思わないのは不思議ですが、やはりそれだけ大学というブランドは強いのでしょう。

もしあなたが一般的な企業の面接官であったとして、『自分と同じような要素を持つ人間』と『そうでない人間』、どちらに親近感を抱くでしょうか。

あるいは同じ会社で働く人間が全く違う要素の持ち主であった場合、そこにマイナスの感情が生まれる可能性は否定できません。

多様性は善といわれる時代ですが、やはり日本の社会はまだまだ多数派への偏重が強いと言わざるを得ません。

例えば就活の際にこんな話を聞いたことがあります。

同じ学校の卒業は親近感がわく

「面接に来た就活性たちのうち、一人が自分と同じ出身校であったため興味が湧いた」

これも『親近感』ですね。

人間である以上、全く知らない要素の人間よりも少しでも知っている要素を持つ人間のほうが好ましく思うのも仕方がありません。

そしてこの『出身が同じ』になりやすいのは絶対数の多い大卒の人間であることは明らかです。

逆に絶対数の少ない専門卒の人間はこういった人間心理によるアドバンテージを受け取ることは難しいことになります。

つまり、仮に全く同じ評価の大卒と専門卒の人間がいたとして、より親近感というプラス要素を得ることができる可能性が高い大卒の人間が就活を成功させることができる可能性が高いことは想像するに容易いでしょう。

また、世間の目は基本的に『大卒

専門卒』であることも否定できません。

これもまた多数派であるがゆえに大卒を尊重し、さらには出身校の偏差値なども大卒のほうが高くなりやすいため専門卒は不利になるといえるでしょう。

どうでしょうか。

もし現在大学生で現状に不満があり、専門学校に興味があってこの記事を読んでいる人は不安になったかもしれません。

ですが、それはまだ早いかも。

今述べた専門学校のマイナス要素はどちらかといえば『専門性の薄い企業への就職』の話です。

一般的に大学の普通科では音楽や料理といったものは学習しません。

ゆえに専門卒と大卒の人間が同じフィールドで争うことはそもそも少ないでしょう。

ここから考えられることは専門学校はメリットとデメリットが表裏一体でどちらかを切り離すことはできないということです。

  • 専門学校で学んだことをそのまま仕事にできるメリット(この場合、大卒との競合は少ない)
  • 専門的ではない仕事に就来たくなった場合に、学歴で強いとされる大卒と比べて不利になるデメリット

この両方を享受することになります。

しかし、せっかく音楽の専門学校に望んで入学したのに音楽にかかわる仕事をしないというのはあまりいいルートとは言えません。

それこそ大学に何となく入学してしまった人と同じような不満を抱えることになります。

結局のところ

  • 特にやりたい仕事がない場合、学歴という武器を手に入れるために大学へ
  • やりたい仕事が明確に決まっている場合。

あるいは大学在学中にやりたいことが見つかりそれが今の大学で学べないのであれば専門学校へ

という風に、『大学だけ』や『専門だけ』というように進路を一つだけに固定しないような柔軟な考え方が重要であるといえるでしょう。

ただし注意しなければならないことは、大学から専門学校へは比較的転身が容易ですが、その逆は少し厳しいということです。

これもまた偏差値の壁が存在します。

よって一般論としては多数の人間は大学に進学すべきで、しかしやりたいことがほかに見つかればすぐにでも専門学校に入学しなおすのも手だということです。

大学中退して専門に行って成功した体験談

では最後に明るい話で終わりましょう。

大学を中退して実家から通える専門学校に編入した男性

この方は親元を離れ、バイトで生活費を稼ぎながらあまり興味のわかない学習を続けることが嫌になったタイプです。

正確に言えば、興味がある分野が大学で見つかったものの、それ以外も勉強しなくてはならず一番やりたい学びに時間が取れないことが嫌だったようです。

そんな彼は実家から通える専門学校で自分が興味を持った学習のみに取り組むことに決め、見事に編入試験に合格しその後その学んだ知識を生かした仕事に就くことに成功しています。

大学を中退し、夢だったネイリストになった女性

この方は特にやりたいことがなかったもののテストの点数がよかったため字もtの国立大学に入学しましたが、入学した後にネイリストへのあこがれを持つようになります。

国立大卒という安定を捨てることに勇気がいりましたが、ネイリスト養成の専門学校に入学しネイリストとして無事デビューした後は結婚・育児を経験し今では3人の子宝に恵まれるお母さんネイリストとして活躍されています。

スポーツ推薦で入学した大学をケガをきっかけに中退し、1年のニート期間を経験した男性

エリートであった自分を捨てきれず、やりたいことも見つからないまま自暴自棄な生活をしていた時に、とある番組で『ケガから復帰を目指すアスリートをサポートする人』を目にします。

自分は大学を辞め逃げてしまったが、ケガから立ち直ろうとする人の姿、そしてそれを賢明支えることができる仕事の存在を初めて知った彼は、捨ててしまったスポーツへの情熱を別の形で取り戻します。

以前のように自分が輝く側にはなれないけれども、それを陰から支える自分の役割に今はとても満足しているそうです。

大学を中退し小説家を目指した女性

彼女の進む道は険しく複雑なものでした。

勢いで中退したものの時間が余るばかりで傑作は生まれず、夢をあきらめてしまった女性。

そんなときに漫画の専門学校という存在を知ります。

実はもともと漫画家志望だったものの、『周りの絵がうまい人たち』に対する劣等感から絵が描けなくなり、文字で物語を紡ぐようになっていたのです。

専門学校で技術を学び自信を取り戻したこの女性は今では漫画家として精一杯人生を謳歌しています。

大学中退後、起業した男性

この男性は文系大学に入学したものの、周囲となじめずフェードアウトしてしまいました。

そこで何とかして手に職をつけなければいけないと思っていた彼の目に飛び込んできたのは『プログラミングは誰でもできる』という専門学校の広告でした。

最初は半信半疑だった彼も、試しにインターネットで無料配布されている初心者用プログラム教材に取り組んでみたところ、『機会を命令通りに動かす』事の喜びを知ることになります。

自分の思わぬ『プログラムを学ぶことを楽しむことができる』という才能を自覚した彼は、そのまま専門学校に入学し今では学んだ技術を生かしてバリバリ働いています。

大学中退して専門学校に行っても成功できる

正直、これからの時代は大学卒業はそこまで評価されない可能性が高いです。

それよりも個性や実績が大事になるので、学生時代に何をやったかが評価されるでしょう。

例えばIT系の企業であれば、専門学校で勉強した方がより実践的な勉強ができます。

これからの時代に来る看護や介護など(今も需要は多いですが)も、専門学校で学ぶことができます。

そう考えれば、大学を中退して専門学校を選ぶことはあなたにとってプラスになる可能性が高いです。

またもしあなたが既に大学中退しているのであれば、これからのことを考えて最適な専門学校を選びましょう。